百重ももへ)” の例文
百重ももへなす心は思へどただに逢はぬかも」(巻四・四九六)、「うつつにし直にあらねば」(巻十七・三九七八)、「直にあらねば恋ひやまずけり」(同・三九八〇)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
牟婁むろと言へば葉叢はむら高茎たかぐき百重ももへなす浜木綿の花はうべやこの花
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
大君の御料の森は愛鷹あしたか百重ももへなすひだにかけてしげれり