白雉はくち)” の例文
即ち前説に拠れば舒明の皇女、後説に拠れば舒明の皇后ということになる。間人連老は孝徳天皇紀白雉はくち五年二月遣唐使の判官に「間人連老」とあるその人であろう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
嶋は冠位こそまだ大錦下だいきんげを拝したばかりの式務省の一吏官にすぎなかつたが、白雉はくち五年の遣唐使随員のうちに加へられ、したしくその肺に洛陽の空気を吸つて来た男である。
春泥:『白鳳』第一部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
白雉はくち城お濠の蓮のほの紅に朝眼あさめよろしも妻がふるさと
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
『釈日本紀』巻二十秘訓、白雉はくち元年の条に
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)