癇癪玉かんしやくだま)” の例文
平次は到頭癇癪玉かんしやくだまを破裂さしてしまひました。少しでも新しい事件を手掛けさせて、腕も顏もよくさせようといふ親心も知らずに、仕事の選り好みなどする八五郎が齒痒はがゆかつたのでせう。
あ、いた! さう強くくから毎々球がころげ出すのだ。風早の球はあらいから癇癪玉かんしやくだまと謂ふのだし、遊佐のは馬鹿にやはらかいから蒟蒻玉こんにやくだま。それで、二人の撞くところは電公かみなり蚊帳かや捫択もんちやくしてゐるやうなものだ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
持前の癇癪玉かんしやくだまを破裂させた。
平次はその頭の上へ、いきなり癇癪玉かんしやくだまを爆發させました。