“痩犬”の読み方と例文
読み方割合
やせいぬ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それが私のかみさんであり、その後からやくざな男が、バケツや荷をいつぱい抱へて、痩犬やせいぬのやうについて行つた。
田舎の時計他十二篇 (新字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
塹壕ざんごうにおる兵のはなしによると、敵のあなへ、いもや握り飯など抛ってくれると、痩犬やせいぬが跳びつくように、台兵のやつが幾つも首を突出すそうじゃ。そこをぽんぽん狙い撃ちするんじゃという。
日本名婦伝:谷干城夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ちぢれ痩犬やせいぬ見えて
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)