異変かわり)” の例文
旧字:異變
しかし確に箪笥たんすを開ける音がした、障子をするすると開ける音を聞いた、夢かうつつかともかくと八畳の間に忍足で入って見たが、別に異変かわりはない。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
……次は耳だ、異変かわりが無ければよいが。……右耳一尺七寸五分、左の片耳一尺八寸……やれ有難い、間違いはない。……眉の長さ一尺六寸。うむ是にも間違いが無い。
天主閣の音 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そうして後には異変かわりもない。やっぱり空は曇っている。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)