“町触”のいろいろな読み方と例文
旧字:町觸
読み方割合
まちぶ50.0%
まちぶれ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、青啖あおたんを吐きかけて、小屋の内へ入ってしまった。——と、まもなく、やぐらの太鼓がしばらく鳴った。今夜も開場いたしますの町触まちぶれだろう。小屋者総出で木戸前の打水や清掃がはじめられる。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この年江戸市中には万年青おもとの変り種をもてあそぶことが流行した。武士僧侶そうりょまでが植木屋と立交り集会を催し万年青の売買をなして損益を争うようになったので、これを禁ずる町触まちぶれが出た。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)