“まちぶ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
待伏80.0%
町触20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの夜から毎晩、四人は螺旋階段にひそんで、怪鳥の現われるのを待伏まちぶせた。怪鳥は空から来る、新田はそう断言した。博士にも北村にも信じられなかったが、新田は確信ありげに繰返くりかえし断言した。
廃灯台の怪鳥 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
國「それは訳なく出来ますとも、わたくしが殿様に用がありますから先へ帰して下さいましといえば、屹度きっと先へ帰して下さるに違いはありませんから、大曲おおまがりあたりで待伏まちぶせて彼奴あいつをぽか/\おなぐりなさい」
と、青啖あおたんを吐きかけて、小屋の内へ入ってしまった。——と、まもなく、やぐらの太鼓がしばらく鳴った。今夜も開場いたしますの町触まちぶれだろう。小屋者総出で木戸前の打水や清掃がはじめられる。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)