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男児
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おとこ
ふりがな文庫
“
男児
(
おとこ
)” の例文
旧字:
男兒
が、おれは男だ、おれは男だ、
一婦人
(
いっぷじん
)
のために心を労していつまで泣こうかと思い返して、
女々
(
めめ
)
しい心を捨ててしきりに
男児
(
おとこ
)
がって諦めてしまった。
太郎坊
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
他
(
ひと
)
の
怖
(
こわ
)
いことは一厘ないが強いばかりが
男児
(
おとこ
)
ではないなあ、ハハハ、じっと
堪忍
(
がまん
)
して無理に弱くなるのも男児だ、ああ立派な男児だ、五重塔は名誉の
工事
(
しごと
)
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
諸仏菩薩もお許しあれ、生雲塔の
頂上
(
てっぺん
)
より直ちに飛んで身を捨てん、投ぐる五尺の
皮嚢
(
かわぶくろ
)
は
潰
(
やぶ
)
れて醜かるべきも、きたなきものを盛ってはおらず、あわれ
男児
(
おとこ
)
の
醇粋
(
いっぽんぎ
)
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
オイ飯を食わしてくれろッてえんで帰っての
今朝
(
けさ
)
、
自暴
(
やけ
)
に
一杯
(
いっぺえ
)
引掛
(
ひっか
)
けようと云やあ、大方
男児
(
おとこ
)
は外へも出るに
風帯
(
ふうてえ
)
が無くっちゃあと云うところからのことでもあろうが
貧乏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
それではせっかくお
諭
(
さと
)
しを受けた甲斐なく源太がまた我欲にばかり強いようで
男児
(
おとこ
)
らしゅうもない話し、というて十兵衛は十兵衛の思わくを滅多に捨てはすまじき様子
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
“男児”の意味
《名詞》
男 児(だんじ)
男の子。
(強く立派な)男の人。
(出典:Wiktionary)
男
常用漢字
小1
部首:⽥
7画
児
常用漢字
小4
部首:⼉
7画
“男児”で始まる語句
男児連