“田神”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たのかみ66.7%
たがみ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうしてこちらの支度のあるなしにかかわらず、かねて定まる日があって、その日になると田神たのかみが降りてござるので、農家では急いでそれに間に合わせようとするのである。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
『民謡覚書』には、田植唄は朝と昼と夕で、それぞれうたう文句を異にする、いよいよ日が暮れてその日の田植が終る前になると、「田の神あげ」即ち田神たのかみを送る唄が歌われたようだ、と書いてある。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
十四日、十五日も、逃げくずれる敵を追って、やなから田神たがみ田部たべ引田ひきたなどという部落部落を、残暑に乾ききっている夏草の野を、血しおで黒くするほど駈けくした。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)