田神たのかみ)” の例文
そうしてこちらの支度のあるなしにかかわらず、かねて定まる日があって、その日になると田神たのかみが降りてござるので、農家では急いでそれに間に合わせようとするのである。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
『民謡覚書』には、田植唄は朝と昼と夕で、それぞれうたう文句を異にする、いよいよ日が暮れてその日の田植が終る前になると、「田の神あげ」即ち田神たのかみを送る唄が歌われたようだ、と書いてある。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)