“用途”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ようと60.0%
みち40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実験室いっぱいのあの雑多な用途ようと不明の品々はこの雰囲気から生まれ、そしてこの雰囲気を作って来たものなのである。
実験室の記憶 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
もちろんルナビゥムの用途ようとについても、彼らはかんづいていますのじゃ。そこで地球人を困らせようとして、あの倉庫にあったルナビゥムは全部ほかへはこんでしまった。
三十年後の世界 (新字新仮名) / 海野十三(著)
恐る恐る円道ある時、おぼさるる用途みちもやと伺いしに、塔を建てよとただ一言云われしぎり振り向きもしたまわず、鼈甲縁べっこうぶちの大きなる眼鏡めがねうちよりかすかなる眼の光りを放たれて
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
面倒なりよきに計らへと皺枯れたる御声にて云ひたまはんは知れてあれど、恐る/\圓道或時、思さるゝ用途みちもやと伺ひしに、塔を建てよと唯一言云はれしり振り向きも為たまはず
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)