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生薑
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しやうが
ふりがな文庫
“
生薑
(
しやうが
)” の例文
父は痰持であつたから、
水飴
(
みづあめ
)
だの
生薑
(
しやうが
)
の
砂糖漬
(
さたうづけ
)
などを買つてしまつて置いた。水飴は隣の宝泉寺からよく
貰
(
もら
)
つて来たやうである。
念珠集
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
灰汁
(
あく
)
やうのものを鍋の表面に浮かべてゐたし、また、すし屋の
塵芥箱
(
ごみばこ
)
から、集めて来たらしい、赤い
生薑
(
しやうが
)
の色がどぎつく染まつた種々雑多の形の
頽
(
くづ
)
れたすしやら——すべて、異臭を放ち
釜ヶ崎
(新字旧仮名)
/
武田麟太郎
(著)
寂しさに堪へてあらめと水かけて
紅
(
あか
)
き
生薑
(
しやうが
)
の根をそろへけり
雀の卵
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
僕は父が
痰
(
たん
)
を煩つたときの子である。
生薑
(
しやうが
)
の砂糖漬などを
舐
(
ねぶ
)
つてゐたときの子である。さういふ時に生れた子である。ただ、どちらにしても
馬胎
(
ばたい
)
を
出
(
い
)
でて
驢胎
(
ろたい
)
に生じたぐらゐに過ぎぬとは僕もおもふ。
念珠集
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
生薑
(
しやうが
)
の根
紅
(
あか
)
く染めたるものゆゑに
幽
(
かす
)
かに噛めば悲し小生薑
雀の卵
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
“生薑”の意味
《名詞》
生薑 (しょうが、しょうきょう、別表記:生姜、薑)
(しょうが)ショウガ目ショウガ科ショウガ属に属する多年草の一種。学名:Zingiber officinale。はじかみ。くれのはじかみ。つちはじかみ。
(しょうが)(比喩)けちな人。
(しょうきょう)1.の地下茎を生薬としたもの。
(出典:Wiktionary)
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
薑
漢検1級
部首:⾋
16画
“生薑”で始まる語句
生薑売
生薑擦子