“生育(そだ)” の例文
逃亡はするが、紳士の逃亡で、人だか土塊(つちくれ)だか分らない坑掘(あなほり)になり下(さが)る目的の逃亡とは、何不足なく生育(そだ)った自分の頭には影さえ射さなかったろう。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
又た結局(つまり)あの人も暫時(しばらく)は辛(つら)い目に遇(あっ)て生育(そだ)つのですから今時分から他人の間に出るのも宜かろうと思って、心を鬼にして出してやりました、辛抱が出来ればいいがと思って
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)