“甘納豆（あまなっとう）” の例文

「こんな事になるなら、早く打明けておけばよかったけれど、まさか、おまえさんがそんな甘納豆（あまなっとう）みたいな人とも思わなかったから……」

春の雁 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

大抵の客は甘納豆（あまなっとう）とか金米糖（こんぺいとう）とかいうたぐいの干菓子（ひがし）をたずさえて来るので、それを半紙に乗せて盆の上に置き、ご退屈でございましょうからと云って、土産のしるしに差出すのである。

綺堂むかし語り (新字新仮名) ／ 岡本綺堂(著)

慵（だる）い体を木蔭のベンチに腰かけて、袂から甘納豆（あまなっとう）を撮（つま）んではそっと食べていると、池の向うの柳の蔭に人影が夢のように動いて、気疎（けうと）い楽隊や囃（はやし）の音、騒々しい銅鑼（どら）のようなものの響きが

足迹 (新字新仮名) ／ 徳田秋声(著)

“甘納豆”の意味

《名詞》
甘 納 豆（あまなっとう）

アズキ、ササゲ、エンドウマメ、ソラマメ、インゲンマメ、ウグイスマメなどの豆を甘く煮つめ、汁けを切って砂糖をまぶした和菓子。
(出典:Wiktionary)

“甘納豆”の解説

甘納豆（あまなっとう）は、豆類や栗、蓮の実、さつま芋の輪切り（芋納豆と呼ばれる）などを砂糖漬けにした和菓子のひとつ。
発酵食品である納豆（糸引き納豆）とは関連性がない。近畿地方では、単に納豆と言えば塩辛納豆を指す場合もある。
(出典:Wikipedia)

甘	常用漢字 中学 部首:⽢ 5画
納	常用漢字 小６ 部首:⽷ 10画
豆	常用漢字 小３ 部首:⾖ 7画