いじ)” の例文
そして慌てたやうに画筆をいじりはじめた。令嬢は胸のつかへがとれたやうな楽な気がした。そこで松の根本へ腰を下した。
傲慢な眼 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
それは千金の価があった。王はそれを出して当路とうろの者に賄賂に贈ろうとしていた。小翠はそれが好きで平生いじっていたが、ある日それを取りおとして砕いてしまった。
小翠 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)