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獸物
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けだもの
ふりがな文庫
“
獸物
(
けだもの
)” の例文
新字:
獣物
お孃さんはそれつきり私に逢つてくれません、無理に後をつけたりすると、『馬鹿ツ、耻つ掻き、お前は何んといふ
獸物
(
けだもの
)
だらう』
銭形平次捕物控:270 転婆娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
あれこそは
此世
(
このよ
)
の
名譽
(
めいよ
)
といふ
名譽
(
めいよ
)
が、
只
(
た
)
った
一人
(
ほとり
)
王樣
(
わうさま
)
となって、
坐
(
すわ
)
る
帝座
(
ていざ
)
ぢゃ。おゝ、
何
(
なん
)
といふ
獸物
(
けだもの
)
ぢゃ
予
(
わし
)
は、かりにも
彼
(
あ
)
の
方
(
かた
)
を
惡
(
わる
)
ういふとは!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
障子一重の向うで、自分と言ひ
交
(
かは
)
したお袖が、父親とは名ばかりの
獸物
(
けだもの
)
のやうな男の餌になつて、勝手なことをされてゐるんだ
銭形平次捕物控:290 影法師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
今度は
燒餅
(
やきもち
)
でもなんでもなく、血に
渇
(
かわ
)
いた
獸物
(
けだもの
)
のやうな心持で、闇の夜を狙つて外へ出ては
銭形平次捕物控:013 美女を洗ひ出す
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
出す筋合はありません。そのまゝ自分の床へ歸つたが、さア、寢付かれる沙汰ぢやありません。翌る日の朝、そつと起きて見ると、縁側から庭へ、得體の知れない、
獸物
(
けだもの
)
の毛が一パイ
銭形平次捕物控:272 飛ぶ若衆
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
「叶はねエなア、——兎も角、行つて見て下さいよ。ピカピカするやうな良い娘が、
錠
(
ぢやう
)
のおりた藏の中で、虫のやうに殺されてゐるんだ。世の中にはもつたいないことをする
獸物
(
けだもの
)
もあつたものですね」
銭形平次捕物控:231 鍵の穴
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
獸
部首:⽝
19画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
“獸”で始まる語句
獸
獸類
獸骨
獸皮
獸中
獸心
獸毛
獸牙
獸等
獸肉