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猶且
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なほかつ
ふりがな文庫
“
猶且
(
なほかつ
)” の例文
余に至つては、
更
(
さら
)
に懐疑の方向に一歩を進めて、
其
(
その
)
言辞を実現し得たる時にすら、
猶且
(
なほかつ
)
其誠実を残りなく認むる
能
(
あた
)
はざるを悲しむものである。
艇長の遺書と中佐の詩
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
(3) 「ゲエテの偉いのはスケールが大きくて
猶且
(
なほかつ
)
純粋性を失はないところにある」と言ふ谷崎氏の言葉は
中
(
あた
)
つてゐる。これは僕にも異存はない。
文芸的な、余りに文芸的な
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
されば婦人は宇宙間に最も美なるものにあらずや、
猶且
(
なほかつ
)
美ならざるべからざるものにあらずや。
醜婦を呵す
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
そして、嘘だと思はれない範囲で、歩合を胡魔化して報告する。此学校でも、田辺校長からして多少その秘伝をやつてるのだが、それでさへ
猶且
(
なほかつ
)
尻
(
しり
)
から四番目だと言はれる。
葉書
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
猶
常用漢字
中学
部首:⽝
12画
且
常用漢字
中学
部首:⼀
5画
“猶”で始まる語句
猶
猶予
猶太
猶更
猶太人
猶々
猶豫
猶子
猶與
猶大