“猪頸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いくび66.7%
ゐくび33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この酒店の主人というのは、猪頸いくびの、勇敢そうな、三十歳くらいの男であった。そして熱しやすい気性の人間に違いなかった。
然も猪頸いくびで全然どちらへも曲らない。どちらへも曲らないから、自然、話し相手の顔は滅多に見ないで、いつも暖炉の端か扉口へ眼をやっているのだ。
南無三宝なむさんぽう、あやまりてた。」と烏帽子えばうしいて猪頸ゐくびすくむ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)