トップ
>
猪熊
>
いのくま
ふりがな文庫
“
猪熊
(
いのくま
)” の例文
懸想した
猪熊
(
いのくま
)
の
爺
(
おじ
)
と懸想された猪熊のばばと、——太郎は、おのずから自分の顔に、一脈の微笑が浮かんで来るのを感じたのである。
偸盗
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
乞食どもと
滓湯酒
(
かすゆざけ
)
を飲みわけたり、八条
猪熊
(
いのくま
)
で辻君を漁ったり、あげくのはて、鉢叩きや歩き白拍子を邸へ連れこんで乱痴気騒ぎをやらかす。
無月物語
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
ひと先ず、二条
猪熊
(
いのくま
)
の文覚の宿所で旅疲れをいやした六代御前は、夜になると早速、母の所へ駆けつけた。
現代語訳 平家物語:12 第十二巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
この両日に炎上の
仏刹
(
ぶっさつ
)
邸宅は、革堂、百万遍、雲文寺をはじめ、浄菩提寺、仏心寺、窪の寺、水落の寺、安居院の花の坊、あるいは
洞院
(
とういん
)
殿、
冷泉
(
れいぜい
)
中納言、
猪熊
(
いのくま
)
殿など、
夥
(
おびただ
)
しいことでございましたが
雪の宿り
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
八条
猪熊
(
いのくま
)
で、名和
伯耆守
(
ほうきのかみ
)
長年が斬り死にしたのも、このころである。
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
とうとう、しまいには、
猪熊
(
いのくま
)
のばばや同類の盗人が、
牢
(
ろう
)
を破ってあの女を救い出すのを、見ないふりをして、通してやった。
偸盗
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
この両日に炎上の
仏刹
(
ぶっさつ
)
邸宅は、革堂、百万遍、雲文寺をはじめ、浄菩提寺、仏心寺、窪の寺、水落の寺、安居院の花の坊、あるひは
洞院
(
とういん
)
殿、
冷泉
(
れいぜい
)
中納言、
猪熊
(
いのくま
)
殿など、
夥
(
おびただ
)
しいことでございましたが
雪の宿り
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
家の中から、たちまちけたたましい女の声が、
猪熊
(
いのくま
)
の
爺
(
おじ
)
の声に交じって、彼の耳を貫ぬいた。
沙金
(
しゃきん
)
なら、捨ててはおけない。
偸盗
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
猪
漢検準1級
部首:⽝
11画
熊
常用漢字
小4
部首:⽕
14画
“猪熊”で始まる語句
猪熊西頬