“いのくま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
猪熊85.7%
猪隈14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひと先ず、二条猪熊いのくまの文覚の宿所で旅疲れをいやした六代御前は、夜になると早速、母の所へ駆けつけた。
この両日に炎上の仏刹ぶっさつ邸宅は、革堂、百万遍、雲文寺をはじめ、浄菩提寺、仏心寺、窪の寺、水落の寺、安居院の花の坊、あるいは洞院とういん殿、冷泉れいぜい中納言、猪熊いのくま殿など、おびただしいことでございましたが
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
「前の月には、その赤松勢のほうが勝ち色で、一時は桂川、東寺とうじの線をつき破り、大宮、猪隈いのくま、堀川、油小路いちめん、火の海だったそうですよ。都のすがたもまるで変っているらしい」
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)