狂者きちがひ)” の例文
老人としよりといふものは、こんな場合にも、栗鼠が狂者きちがひだつたとか、臍がうつかりしてゐたとか、て言訳をしたがるものなのだ。
……ふさぎの虫がクスクス笑ふ……狂者きちがひ、狂者、まるで汝は狂者だ、うして居る中にも頓狂な発作の陰謀たくらみが恐ろしい心のどん底から可笑をかしいほどはしやぎ出す
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)