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犬潜
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いぬくぐ
ふりがな文庫
“
犬潜
(
いぬくぐ
)” の例文
一々、人調べをしてから、
犬潜
(
いぬくぐ
)
りから通しているので、私たちも改められて潜り抜けたが、何んだか陰気な不気味なことでありました。
幕末維新懐古談:19 上野戦争当時のことなど
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
「金沢町の江島屋——此間
薊
(
あざみ
)
の三之助が殺された場所、今度は塀の下の、
犬潜
(
いぬくぐ
)
りの穴に首を突っ込んだ伊保木金太郎がやられましたよ」
銭形平次捕物控:238 恋患い
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
こうして遊戯の選手に当るべき犬殺しの来るのを待っている間に、例の長吉、長太の犬殺しが、
犬潜
(
いぬくぐ
)
りから入って来ました。
大菩薩峠:16 道庵と鯔八の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
犬潜
(
いぬくぐ
)
りの口から、わし達は外へ出された。一イ二ウ三イ四ウ……と頭数を数えられて
茶漬三略
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
板塀の裾にあいている
犬潜
(
いぬくぐ
)
りの穴は、飼犬や野良犬が往来するために、板の割れ目を押し破って作ったもので、
素
(
もと
)
より人の手でわざ/\
拵
(
こさ
)
えたものではありませんが、横七寸、縦一尺ほどで
銭形平次捕物控:238 恋患い
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
犬
常用漢字
小1
部首:⽝
4画
潜
常用漢字
中学
部首:⽔
15画
“犬”で始まる語句
犬
犬神人
犬神
犬吠
犬蓼
犬死
犬殺
犬張子
犬追物
犬小屋