物言ものいひ)” の例文
婆さんの前では小娘の様にうれさう顔附かほつきをして物言ものいひも甘えたやうな調子である。そして一日に幾となく額や手に接吻を交換して居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
よくツケ/\と人を圧迫おしつける様な物言ものいひをする癖があつて、多少の学識もあり、村で健が友人ともだち扱ひをするのは此男の外に無かつた。
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
神様のなかにも、葛城かつらぎの神のやうにおそろしく醜い顔をしたのもある位だから、人間やいぬにみつともないのがあつたからといつて、別段物言ものいひの種にはならない。
今夜の会にあつまつた若い詩人は大抵この人の崇拝者である。四十五六歳のはずだが三十五六にしか見えない若い男だ。黒い髪を長く垂れてそり身に成つて気取つた物言ものいひをする。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)