“物代”の読み方と例文
読み方割合
ものしろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
木樵きこりや炭焼き小屋をうかがっては、持ちあわせの物代ものしろを食にえて来たり、野葡萄のぶどうだのあけびのツルなども曳いて、かつて九重ここのえの大膳寮では見もされぬ奇異な物も
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
追われてからは、木から落ちた猿だ。田舎は、おれに働きにくい。変現出没のきかない所だ。将門まさかど、ヘンな顔をするなよ。盗みに行くわけではなく、立派に物代ものしろ
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
物代ものしろは何なりと与えるが、従者どもに朝糧あさがてを。また、おあるじには、白粥しらがゆなとさし上げて給わるまいか
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)