すみ)” の例文
ここかしこの短檠たんけいや燈台の灯はすみをふいて暗く揺れ、火元の方の烈しい物音と共に、たちまち物凄い家鳴やなりがすべてをつつんでしまった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
風もないのに、すみを吐いて、ゆらゆらと火色の変じる短檠たんけいのあかりを見て
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)