“煙色”の読み方と例文
読み方割合
けむりいろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
入日いりひ残光ざんこうが急にうすれて、夕闇ゆうやみ煙色けむりいろのつばさをひろげて、あたりの山々を包んでいった。と、東の空に、まん丸い月が浮きあがった。満月まんげつだ。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
頭髪とうはつひげものびっぱなしで、顔の中から出ているのは色の悪いソーセージのような大きな鼻だけだった。両眼りょうがん所在ありかは、煙色けむりいろのレンズの入った眼鏡にさえぎられて、よくは見えない。
見えざる敵 (新字新仮名) / 海野十三(著)