“灸所”の読み方と例文
読み方割合
きゅうしょ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もちろん、先輩せんぱいが同じような仕事をしているので、新顔に灸所きゅうしょ灸所は教えてくれるのであるが、そのせいばかりとは思われない。
実験室の記憶 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
不意に推掛おしかけたる此問に倉子の驚きたる様は実にたとうるに物も無し、余は疑いも無くれの備えの最も弱き所をきたり、灸所きゅうしょとはかゝるをや云うならん
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
灸所きゅうしょの痛手に金眸は、一声おうと叫びつつ、あえなくむくろは倒れしが。これに心の張り弓も、一度に弛みて両犬は、左右にどう俯伏ひれふして、霎時しばしは起きも得ざりけり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)