“灸點”の読み方と例文
新字:灸点
読み方割合
きうてん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今の千萬長者と同じひゞきを持つた時代、——十兩から上の泥棒は首を斬られた時代——に、灸點きうてん横町の裏長屋で、九百九十兩溜める人間も溜める人間なら
錢形平次と八五郎は、お濱に案内させて、直ぐ佐久間町の灸點きうてん横町へ驅け付けました。
灸點きうてん横町の多の市といふのはおきうはりの名人で、神田中に響いた盲人ですが、稼業のかたはら高利の金を廻し、吸ひ附いたら離れないからといふので、蛸市と綽名あだなを取つてゐるほど、したゝか者だつたのです。