“灸点”の読み方と例文
旧字:灸點
読み方割合
きゅうてん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新吉は、晩に寝るとき、滋養に濃い酒を猪口ちょくに一杯ずつ飲ませなどした。伝通院前に、灸点きゅうてんの上手があると聞いたので、それをも試みさした。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
かねて信心渇仰の大、大師、弘法様が幻に影向ようごうあった。灸点きゅうてんの法を、その以心伝教で会得した。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
病人に灸点きゅうてんをして困らぬながら糊口くちすぎ生業なりわいもし、夜は静かに写経などして、ひとり暮しの気易さに馴れてからは、持病も久しく起らないし、この秋は、体もめっきり若返ったふうである。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)