灯先ひさき)” の例文
灯先ひさきがぼんやり、紅絹もみ裏をはね退けた床の中を照して居る、——その中に居たのが、何んだと思ひます、親分
まだ突立つったったままで、誰も人の立たぬ店のさみしい灯先ひさきに、長煙草ながぎせるを、と横に取って細いぼろ切れを引掛ひっかけて、のろのろと取ったり引いたり、脂通やにどおしの針線はりがねに黒くうねってからむのが、かかる折から
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)