“火点”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとも80.0%
とも20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
岸本はこの珍客が火点ひともごろを選んでこっそりとたずねて来た意味をぐに読んだ。いたましい旅窶たびやつれのしたその様子で。手にした風呂敷包と古びた帽子とで。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
風邪をひいて寝ていた私は、火点ひともし頃になってようやく目をさました。周囲を見廻すと人がいないし、外に出て見ても変に往来は人通りがなく、何処の家も大変静粛であった。
火点ともるごときそのけはひ、遊戯あそび夜に入る。
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)