ひら)” の例文
その代り轉軫の部分から胴の部分に入つて、堅田の鼻を一と𢌞りして遙に北に眼を放つと、水面忽ちひらけ雲煙蒼茫として際涯を知らない。
湖光島影:琵琶湖めぐり (旧字旧仮名) / 近松秋江(著)
……これが風をはらんで空に舞いあがって行くのを見ていると、なんとなく気宇がひらけて愉快なものです
顎十郎捕物帳:07 紙凧 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)