すゝ)” の例文
私は、私自身がブロクルハーストの前に狡猾かうくわつ邪惡じああくな子とされてしまつてゐるのがわかつた。そして、この汚名をめいすゝぐ爲めに、私は一體何をすることが出來るのか?
明し申たし必ず御世話は御無用と云にぞ老女は然ばとてたらひに水を汲て友次郎に足をすゝがせ圍爐裏に柴を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
紺とはいへど汗に褪め風にかはりて異な色になりし上、幾度か洗ひすゝがれたるため其としも見えず、襟の記印しるしの字さへ朧気となりし絆纏を着て、補綴つぎのあたりし古股引を穿きたる男の
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
主従しゅうじゅう苦楽を共にして、斯様な処に来て、商いの買出しから、殊に男の手ですゝぎ洗濯までもしてくれるので有難い、手前がいなければ小左衞門は実に困るのだ、誠に忝けない、家来とは思わない
すゝげよさらば嘆かずもがな
藤村詩抄:島崎藤村自選 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
すゝげよさらば嘆かずもがな
藤村詩抄:島崎藤村自選 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
すゝげよさらば嘆かずもがな
藤村詩抄:島崎藤村自選 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)