濃茶こいちや)” の例文
なんなりともかなひたるを、あくまでしよくすべし」と強附しひつけ/\、御菓子おんくわし濃茶こいちや薄茶うすちや、などを籠中かごのなかところせまきまでたまはりつ。
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
の色は濃茶こいちやである。それに若茶柳から松葉納戸・明石鼠に至るまでのさまざまの色をした葉が乱れ垂れるのである。
本の装釘 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
鼻糞といへば、越後の良寛上人がある時、濃茶こいちやの会へ招かれて往つた事があつた。