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漸々
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ぜん/\
ふりがな文庫
“
漸々
(
ぜん/\
)” の例文
然し
此姉
(
このあね
)
迄が、
今
(
いま
)
の自分を、
父
(
ちゝ
)
や
兄
(
あに
)
と共謀して、
漸々
(
ぜん/\
)
窮地に
誘
(
いざ
)
なつて
行
(
ゆ
)
くかと思ふと、
流石
(
さす
)
がに此
所作
(
しよさ
)
をたゞの滑稽として、観察する訳には
行
(
い
)
かなかつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
吉田老母は洞谷の母であらう。「廿一日。
陰雨
(
いんう
)
。柏子脳痛十八日来
漸々
(
ぜん/\
)
緩和に赴く。」「三十一日。晴。吉田老母今日迄逗留之処、今夕より帰宅。」柏の病は
愈
(
い
)
えたのである。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
すると勝負の上に
於
(
おい
)
て、
所謂
(
いはゆる
)
軍国主義なるものゝ価値は、もう
大分
(
だいぶ
)
世界各国に認められたと
云
(
い
)
はなければならない。さうして
向後
(
かうご
)
独逸が成功を収めれば収める程、
此
(
この
)
価値は
漸々
(
ぜん/\
)
高まる丈である。
点頭録
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
漸
常用漢字
中学
部首:⽔
14画
々
3画
“漸々”で始まる語句
漸々的