トップ
>
滴
>
しず
ふりがな文庫
“
滴
(
しず
)” の例文
深くはなかったが、その穴のなかでは、二月の雪が底の方から
融
(
と
)
けていた。たった今、雪から水に
還
(
かえ
)
ったこまかい粒が、集まって
滴
(
しず
)
くとなった。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
その紙がまだ濡れている間に、(だからと云って
滴
(
しず
)
くのたれているようではこまるのだが)、その一枚をとって、ワクのなかに四十五度にはめられた透明な
硝子
(
ガラス
)
の上の本物の札の上におくのである。
“能筆ジム”
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
正面の邦夷は自分の盃をほして、
滴
(
しず
)
くをきって、近習に合図をした。ふり袖をひるがえして座のなかにいざり出たお小姓は、殿の盃を順次に家臣の前に据えるのであった。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
雨の
滴
(
しず
)
くがおちかかったのだ。はっと我にかえった玉目三郎は、思わず大声に呼びかけた。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
“滴”の意味
《名詞》
(しずく)空中や物の表面にある球状となった少量の液体。
(出典:Wiktionary)
滴
常用漢字
中学
部首:⽔
14画
“滴”を含む語句
点滴
一滴
雨滴
滴々
涓滴
水滴
滴水
墨汁一滴
余滴
點滴
滴点
滴垂
二滴
下滴
散滴
油滴
滴水和尚
滴血
滴雫
血一滴
...