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渣
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かす
ふりがな文庫
“
渣
(
かす
)” の例文
そして皆が
搾
(
しぼ
)
られた
渣
(
かす
)
なんだ。俺達あみんな働きすぎたんだ。俺達あ食うために働いたんだが、その働きは大急ぎで自分の命を
磨
(
す
)
り
減
(
へら
)
しちゃったんだ。
淫売婦
(新字新仮名)
/
葉山嘉樹
(著)
されば悟れるとは己れが迷を知ることにして、そを
脱
(
だつ
)
せるの
謂
(
いひ
)
にはあらず。哀れ、戀の
鴆毒
(
ちんどく
)
を
渣
(
かす
)
も殘さず飮み
干
(
ほ
)
せる瀧口は、只〻坐して致命の時を待つの外なからん。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
うわ澄みを
掬
(
すく
)
ってすべてのクリームを取り、農夫にはあとの
渣
(
かす
)
だけをのこしたのである。
森の生活――ウォールデン――:02 森の生活――ウォールデン――
(新字新仮名)
/
ヘンリー・デイビッド・ソロー
(著)
儉約な
祖母
(
おばあ
)
さんはそのソップ
渣
(
かす
)
へ味を附けて自分等にも食はせたが、
終
(
しまひ
)
にはそのにほひが鼻へ着いて、誰も食ふ氣に成れなかつた。仕方が無いから、祖母さんはそれを乾して三時の茶といふと出した。
幼き日:(ある婦人に与ふる手紙)
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
渣
漢検1級
部首:⽔
12画
“渣”を含む語句
残渣
渣滓
沈渣
滓渣