清三せいざう)” の例文
五年生の清三せいざうは、かんかんてりの真夏の西日を浴びて、元気よく学校から帰つて来て、その石の門をはいると、病院のやうな広い玄関で、同じやうに今学校からかへつたばかりの
母子ホームの子供たち (新字旧仮名) / 槙本楠郎(著)
三浦工学士の友人の弟の臼井清三せいざうと云ふ青年が、柔術の教師として招聘されて居るサラムと云ふ一家などはコロムボで第二流の富豪だと云ふが、椰子やし林の収入だけでも毎月一万円を越えるさうだ。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)