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淅々
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せきせき
ふりがな文庫
“
淅々
(
せきせき
)” の例文
光陰矢のごとく空しく過ぎ、秋風
淅々
(
せきせき
)
として落葉の時節となり、半死の老翁となッた今日、はるかに昔日を思い
出
(
いだ
)
せば、恥ずべきこと、悲しむべきこと、ほとんど数うるに
暇
(
いとま
)
がない。
初恋
(新字新仮名)
/
矢崎嵯峨の舎
(著)
松吟庵
(
しょうぎんあん
)
は
閑
(
かん
)
にして
俳士
(
はいし
)
髭
(
ひげ
)
を
撚
(
ひね
)
るところ、五大堂は
寂
(
さ
)
びて
禅僧
(
ぜんそう
)
尻
(
しり
)
をすゆるによし。いわんやまたこの時金風
淅々
(
せきせき
)
として天に
亮々
(
りょうりょう
)
たる
琴声
(
きんせい
)
を聞き、細雨
霏々
(
ひひ
)
として
袂
(
たもと
)
に
滴々
(
てきてき
)
たる
翠露
(
すいろ
)
のかかるをや。
突貫紀行
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
淅
漢検1級
部首:⽔
11画
々
3画
“淅”で始まる語句
淅瀝
淅
淅了
淅江
淅江省
淅江路