“海猫”の読み方と例文
読み方割合
うみねこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
葉子の家の裏あたりから、川幅は次第に広くなって、浪にただよっている海猫うみねこの群れに近づくころには、そこは漂渺ひょうびょうたる青海原あおうなばらが、澄みきった碧空あおぞらけ合っていた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
ある若い男の話である、青函連絡船せいかんれんらくせんのデッキの上で、飛びかわす海猫うみねこの群れを見ていたら、その内の一羽が空中を飛行しながら片方の足でちょいちょいと頭の耳のへんを掻いていたというのである。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
海猫うみねこ!」
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)