海員けえいん)” の例文
スモレット船長という立派な海員けえいんがいて、この有難ありがてえ船を己たちのために動かしてくれる。あの大地主と医者の奴が地図やなんぞを持っていてくれる。
青っつらをした大酒飲みの老いぼれ海員けえいんの——それも死んでる奴が怖えってって、そういう大金てえきんけつを見せて逃げるなんて分限紳士が、どこの世界にあるけえ?
ところが、なあ大将てえしょう今度はお前はどうもそうしなくっちゃならねえ。なるほどスモレット船長せんちょは立派な海員けえいんだ。それぁ己もいつだって白状するさ。だが紀律がきびし過ぎらあ。