“浄水”の読み方と例文
旧字:淨水
読み方割合
じょうすい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
誰も浄水じょうすいを使いに行こうというものがないのだ。そこで私は、お神さんからお茶の一杯も振る舞って貰ってから早く朝飯にしたいと考えているが、玉汗と銀平は妙に落ちつき払っている。
酒徒漂泊 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
八幡田圃たんぼを流るゝ田川の大きな方を、此辺では大川と云う。一間はばしかない大川で、玉川浄水じょうすいを分った灌漑用水である。此水あるが為に、千歳村から世田せたかけて、何百町の田が出来る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
だんにむかって、七つの赤蝋せきろうをともし、金明水きんめいすい銀明水ぎんめいすい浄水じょうすいをささげて、そこにぬかずいた呂宋兵衛るそんべえは、なにかわけのわからぬいのりのことばをつぶやきながら、いっしんに空の星をいのりだした。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)