“流刑地”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
るけいち50.0%
イズク25.0%
イズケ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
兄弟の義を結んだ林冲りんちゅうが、あえなく滄州そうしゅうの大流刑地るけいちへ流されていったさい、彼が途中までついていって、護送の端公たんこう(獄卒)を、逆に召使いのごとくこき使い
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ヤクーツク州の「第二十七流刑地イズク」で水路工事の強制労働に従っている流刑囚の一群である。汚穢、陋習ろうしゅう、饑餓、困憊、悪疫……、あらんかぎりの惨苦のしみとおった獣の生活がそこにある。
地底獣国 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
三十五日のひどい苦労も、これで虻蜂あぶはちとらずになる。ただ、流刑地イズケの三角洲から百五十里ほど日本に近いところで死ねるということだけが皆の慰めだった。
地底獣国 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)