“洟(みづはな)” の例文
老人は京の底冷(そこびえ)に、風邪でも引いたかして、泡のやうな洟(みづはな)を啜(すゝ)つてゐたが、ふと自分が今通りかゝつてゐるのは、婦人溜所の前だなと気が注(つ)くと、ひよいと歩(あし)をとめてその方へ振向いた。
成長(おほき)くなるにつれて「官僚」と野合(なれあ)つて、原敬さんのやうな頭の白い赤ん坊を生むだ今日(こんにち)、板垣氏が洟(みづはな)を啜りながら、湯沸(サモワル)をお友達としてゐるに不思議はないやうに思ふ人があるかも知れないが