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洞察力
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どうさつりょく
ふりがな文庫
“
洞察力
(
どうさつりょく
)” の例文
「実際
私
(
わし
)
は
洞察力
(
どうさつりょく
)
を持ってるんだ。
蚤
(
のみ
)
がちくりとやる場合には、どの女からその蚤がうつってきたか、りっぱに言いあてることができる。」
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
われわれの
洞察力
(
どうさつりょく
)
は、諸君の文化に深く入り込むことはできない。しかし少なくともわれわれは喜んで学ぼうとしている。
茶の本:04 茶の本
(新字新仮名)
/
岡倉天心
、
岡倉覚三
(著)
彼らの中の古老は気象学者のまだ知らない空の色、風の息、雲のたたずまい、波のうねりの機微なる兆候に対して
尖鋭
(
せんえい
)
な直観的
洞察力
(
どうさつりょく
)
をもっている。
日本人の自然観
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
彼女は愛情から来る
洞察力
(
どうさつりょく
)
をもっていて、彼が苦しんでる事柄を推測していた。そしてそれを不安な子どもらしい注意のためにたいへん誇張していた。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
しかも自分の
不時
(
ふじ
)
な招きをうけて、この雪中を物ともせず、早速にやって来た以上、それくらいな
洞察力
(
どうさつりょく
)
もない者と観るのは、こちらの見方が甘すぎていたかもしれない。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
二葉亭の直覚力と
洞察力
(
どうさつりょく
)
と政治的批評眼とがなければとても書けないものであった。
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
どんなに
洞察力
(
どうさつりょく
)
のある大河でも、こないだの日曜に恭一と道江とがたずねて来たおり、いっしょに飯を食ったり、わずかの時間話したりしただけで、それができるとは思えなかったのである。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
彼はこれまでについでながらここにいる一人一人の
洞察力
(
どうさつりょく
)
、弱点、気まぐれなどを知っていた。そして、この観点からいうと、これまでここで過ごした時間はけっしてむだではなかったわけだ。
火夫
(新字新仮名)
/
フランツ・カフカ
(著)
しかし実際この修道院の寄宿舎を出たばかりの少女は、ある微妙な
洞察力
(
どうさつりょく
)
をもって話をし、時々真実なみごとな言葉を発した。そのむだ口もみなりっぱな会話となっていた。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
そのために、彼の知恵には多少の訴訟癖が加わり、彼の素朴さには多少の
洞察力
(
どうさつりょく
)
が加わった。ところが種々な理由で仕事に失敗して、公証人書記から荷車屋となり人夫とまでなり下がった。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
民衆の人たる深い
洞察力
(
どうさつりょく
)
をもって、われわれが今日|民族観念と呼ぶところのものを心の中にはぐくんでいた。悲憤
慷慨
(
こうがい
)
もよくその原因を
知悉
(
ちしつ
)
した上のことでありたいというので、特に歴史を学んだ。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
“洞察力”の意味
《名詞》
洞察力(どうさつりょく)
物事を深く観察する能力。
(出典:Wiktionary)
洞
常用漢字
中学
部首:⽔
9画
察
常用漢字
小4
部首:⼧
14画
力
常用漢字
小1
部首:⼒
2画
“洞察”で始まる語句
洞察