“河船”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かわふね50.0%
かわぶね50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上り下りの河船かわふね櫓声ろごえに明け放れて、朝風をはらんで下る白帆の頂から薄らぎ初める霞の中に、中洲、箱崎、霊岸島の家々のいらかがきらめく頃、清吉は漸く絵筆をいて
刺青 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
これは紐育ニューヨークの高架鉄道、巴里パリーの乗合馬車の屋根裏、セエヌの河船かわぶねなぞで、何時いつとはなしに妙な習慣になってしまった。
深川の唄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)