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汽鑵
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かま
ふりがな文庫
“
汽鑵
(
かま
)” の例文
「だからよ。
船員
(
みんな
)
は小僧を
見付
(
みつけ
)
次第タタキ殺して
船霊様
(
ふなだまさま
)
を
浄
(
きよ
)
めるって云ってんだ。
汽鑵
(
かま
)
へブチ込めやあ五分間で灰も残らねえってんだ」
難船小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
国内戦時代のことで、そのような悪童的な放浪の道はたまたま赤軍の装甲列車にぶつかり、そこで
汽鑵
(
かま
)
たき助手などやることがあったりした。
作品のテーマと人生のテーマ
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
十歳
(
とお
)
の時から
船渠
(
ドック
)
で船腹の海草焼きだ。それから
汽鑵
(
かま
)
掃除からペンキ塗りと仕上げて、今じゃツーロン潜水夫組の小頭で小鮫のポンちゃんといやア、チッたア人に知られた兄さんなんだヨ。
ノンシャラン道中記:07 アルプスの潜水夫 ――モンブラン登山の巻
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
から松の渓間の駅に今日から停まり
汽鑵
(
かま
)
鳴らす汽車よここは追分
海阪
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
扉
(
ドア
)
を開け放して行く奴があるか。馬鹿野郎。ハッハッ。アトは
汽鑵
(
かま
)
へブチ込むんだぞ……ハッハッハッハッハッハッ……。
焦点を合せる
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
「……訳はない。そいつを
機関室
(
ここ
)
へ連れて来い。
汽鑵
(
かま
)
へブチ込んでくれるから……いくらか正気付くだろう」
焦点を合せる
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
そんな時には石炭の代りに、メリケン粉を
汽鑵
(
かま
)
にブチ込んで、人間も
船体
(
ふね
)
も真白にしてしまったものだがね。もちろんこっちの手落ちだった事は一度もないんだが、不思議に運が悪いんだ。
焦点を合せる
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
みんな文句云うところアねえ、在りったけの
石炭
(
すみ
)
を
悉皆
(
みんな
)
、
汽鑵
(
かま
)
にブチ込むんだ。それで足りなけあ
船底
(
ダンブロ
)
の木綿の
巻荷
(
ロール
)
をブチ込むんだ。それでも足りなけあ俺から先に
汽鑵
(
かま
)
の中へ
匍
(
は
)
い込むんだ。ハハハ。
難船小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
汽
常用漢字
小2
部首:⽔
7画
鑵
漢検1級
部首:⾦
25画
“汽鑵”で始まる語句
汽鑵車