決闘状はたしじょう)” の例文
さて、これは決闘状はたしじょうより可恐おそろしい。……もちろん、村でも不義もののつらへ、つばと石とを、人間の道のためとか申して騒ぐかたが多い真中まんなかでございますから。
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
という書面で是れが決闘状はたしじょうで、山三郎はにっこりと笑ってぐに返事をしたゝめました、その文面には
それを遺恨に思って決闘状はたしじょうを附けたから、已むを得ず明晩小原山に於て同人と果し合を致す、また山三郎の申す事を聞入れて改心致せば宜しいが、左もなければ刺違えて死ぬ
もうこの頃では、押掛ける、引摺りに行く、連れて帰る、と決闘状はたしじょう
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
という是れが決闘状はたしじょう取遣とりやりでございますが、むこうは盗賊の同類が多人数たにんず居りますから、其等それらが取巻いて飛道具でも向けられゝば其れり、左もない所が相手も粥河圖書だからおめ/\とも討たれまい