段成式だんせいしき)” の例文
当今の詩人では李商隠りしょういんを除いて、あの人の右に出るものはない。この二人に段成式だんせいしきを加えて三名家と云っているが、段はやや劣っている
魚玄機 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
この書の著者段成式だんせいしきかつて試みて六、七に至りしがそれ已外いがいは乱れて弁ぜず、郭いわくようやく炬を益せばすなわち別つべしとありて
この斉墩果はすなわち斉墩樹の事で、それが始めて唐の段成式だんせいしきの『酉陽雑俎ゆうようざっそ』という書物に出て居り、その書には
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
この作者は唐の段成式だんせいしきであります。彼は臨淄りんしの人で、あざな柯古かこといい、父の文昌ぶんしょうが校書郎を勤めていた関係で、若いときから奇編秘籍を多く読破して、博覧のきこえの高い人物でありました。