死絵しにえ)” の例文
そのうしろには二枚折の屏風びょうぶに、今は大方おおかた故人となった役者や芸人の改名披露やおさらいの摺物すりものを張った中に、田之助半四郎たのすけはんしろうなぞの死絵しにえ二、三枚をもぜてある。
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
法水の眼には、それが雲母きららを地にした写楽の大首か、それとも、何かの死絵しにえのように見えた。
人魚謎お岩殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)